月夜果実店
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月夜果実店とは?
これまでの月夜果実店
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  ■月夜果実店とは?
月夜果実店の場合
 月夜果実店は1984年に結成されました。1995年以来長らく活動を中断していましたが、この2002年ついに再開。公演は、通算22回目となります。
 勃興・中興期の月夜果実店については、ノンフィクションライター・小林道雄氏による『劇団 月夜果実店』(講談社、1991)があります。古い本ですので店頭にはもうありませんが、公共図書館などで検索をかけていただくと、わりと見つかると思います。この本は、小劇場劇団というものの実態に光を当てた、実に希有な本です。
 長らく中断していたのは、中核メンバーが、それぞれの生活のための職場でそれなりの立場になって、忙しくなりすぎたため。いろいろな考え方があるとは思いますが、私たちは、小劇場のサイズで自分たちの純粋にやりたいことをやることが、「それで食べていく」ことにはつながらないと、はじめから覚悟していました。むしろ生活の資を他に得ていた方が、表現活動は自由であり得るのではないか。しかし現実には、仕事に追われて中断した。けれど現実生活を生きている人間であればこそ、芸能・芸術とともにありたい。そこで、各自働きながら続けられる形態を再構築しての、再出発です。
月夜果実店の空気
「透明な空気感」「詩的な言葉」「心の深いところに届く音楽」……。月夜果実店は、そんな言葉で評されてきました。脚本、音楽、装置、照明など、すべて1公演かぎりのオリジナル。強力なスタッフワークと、フレッシュな役者陣が、はかなくもろいつくりもの、「舞台」を支えます。しかしその「つくりもの」を通してこそ、この世界のほんとうの相貌はいくらかあきらかになると、私たちは信じているのです。
 過去の公演では、宇宙論や、人間の心の謎、時間や空間の不思議といった、人類にとって根底的な疑問をテーマにしてきました。笑いや情趣を盛り込みながらも、その時にその問題について人々の、自分たちの理解がどこまで行っているか、限界を見極めながらの作業です。学問の世界も覗いてみますし、ジャーナリスティックな思考もします。つまり、劇場の中に限る狭い意味ではなく、この世界で、つねにライブな存在でいようとしているのです。
 観客層は幅広く、20代前後の男女を中心としつつも、中学生から壮年層に至っています。しかも演劇プロパーの観客ではなく、むしろいわば「普通の」人々に広く受け容れられているのも特徴です。